駐在中のお金

一時帰国の準備は「予定を入れる」から始まります|年2回・駐在3年のやることリスト

一時帰国の準備は「予定を入れる」から始まります|年2回・駐在3年のやることリスト

一時帰国、毎回バタバタしませんか。

わたしは駐在3年目で、年に2回帰っています。それでも毎回、何かを買い忘れます。

この記事では、2〜3か月前から何をしているかを、順番に書きます。そして、一度あきらめかけた免税制度の話も書きます。

準備は、航空券より前から始まっています

最初にやることは、航空券を探すことではありません。会社の規程を確認することです。

一時帰国の航空券に補助が出るかどうか、年に何回出るかは、会社によって違います。

そして、赴任してきた1年目は補助が出ない会社が多いです。 わが家もそうでした。

わが家の場合、いまは年に2回帰るうち、1回分は自己負担です。

だから、赴任が決まった時点で、規程を読んでおくことをおすすめします。「年に何回、いつから使えるのか」が分かれば、1年分の予定が組めます。

1年目に予定を入れなかった結果

わたしは、それをしませんでした。

1年目は一時帰国の予定を入れず、長期休みは海外旅行に行っていました。せっかく海外にいるのだから、と思ったのです。

その判断そのものを後悔しているわけではありません。ただ、その年の春に、上の子の卒業式がありました

日本のセレモニー服は、現地では買えませんでした。サイズも作りも違います。4月に赴任して、翌年3月に必要になる。1年目に一時帰国の予定を入れていれば、間に合っていました。

もっと計画的に準備すればよかった、と思っています。

買えなかったものの話は、こちらに書きました。

駐在の持ち物、ほとんど現地で買えます。3年住んで分かった「買えなかったもの」

航空券は、2〜3か月前に取ります

わが家が帰るのは、年に2回です。

  • 国慶節(10月の連休)… 家族4人で
  • 春休み … 母子3人で

時期が決まっているので、2〜3か月前に取ります。

早すぎても予定が固まりませんし、直前になると時間帯の選択肢が少なくなり、値段も上がります。2〜3か月前が、ちょうどいいところでした。

子連れの場合、時間帯は値段と同じくらい大事です。深夜着や早朝発は、それだけで1日がつぶれます。

どちらを自己負担にするかも、選べます

わが家は年2回のうち、1回分が自己負担です。どちらを自己負担にするかは、自分たちで決められます。

わが家が自己負担にしているのは、春休みのほうです。理由は2つあります。

  • 春休みのほうが、航空券が安い
  • 春休みは母子3人。国慶節は家族4人

国慶節は連休なので航空券が高くなり、しかも4人分かかります。そこに会社の補助を当てる。そして、安くて人数の少ない春休みを自己負担にする。この組み合わせに落ち着きました。

同じ年2回でも、どちらに補助を当てるかで、負担はずいぶん変わります

日本でやることを、先に決めておく

航空券が取れたら、次はやることの棚おろしです。

わが家が毎回やっているのは、こちらです。

やること 予約・準備 いつまでに
両方の実家に行く 日程の調整 航空券を取ったらすぐ
買い物 リストを作る 少しずつ、ずっと
前に住んでいた地域で友達に会う 相手の予定に合わせる 1か月前くらい
高校の学校見学 学校に申し込む 約2か月前
英検を受ける 事前予約が必要 申込期間内に

予約が要るものから埋めていきます。 相手の予定がある約束は、こちらの都合だけでは動かせないからです。

英検は、日本で受けたほうが安く済みました

子どもの英検は、一時帰国に合わせて受けています。

CBT方式なら、1日で4技能の試験が受けられます。 しかも、いま住んでいる街で受けるより安く済みました。半額くらいです。

海外で受けると、受験できる場所も日程も限られます。一時帰国のタイミングに合わせられるなら、そのほうが選びやすいと思います(英検S-CBT)。

合格の証明書は、実家の近くで受けて、実家の住所に送ってもらっています。データでも届くので、紙の合格証明書がすぐに必要になることはありません。

いちばん大変なのは、移動です

正直に書くと、一時帰国でいちばんしんどいのは移動です。

わが家は毎回、3か所をまわります。夫の実家、わたしの実家、そして赴任前に住んでいた地域です。

新幹線は、エクスプレス予約のアプリで直前に取ります。クレジットカードで支払って、駅では発券するだけです。座席の変更もアプリでできるので、予定が動いても対応できます。

問題は、荷物です。

荷物を送らず、すべて持って在来線と新幹線を乗り継いで移動しています。 これが、本当に大変です。

通信とお金は、着いた日から使えるように

空港に着いた瞬間から、スマホが使えないと困ります。

わたしは普段からデュアルSIMにしていて、日本のSIMも入れたままにしています。空港に着いたら、主回線を切り替えるだけです。

お金のほうは、こうしています。

  • クレジットカードが中心
  • 現金のみの店でだけ、現金を使う
  • 現金は、少し手元に保管しておく
  • 足りなくなったら、コンビニのATMで下ろす

日本はキャッシュレスが進みましたが、それでも現金しか使えない場面があります。中国での暮らしはほぼ完全にキャッシュレスなので、ここは切り替えが必要でした。

買い物リストは「思い出そうとしない」

買い忘れをなくす方法は、ひとつだけです。思い出そうとしないこと。

わたしは、一時帰国が近づいてきたら、スマホのメモに、気づいたときに入力しています

「あ、これ切れそう」と思ったその場で書く。まとめて考える時間は作りません。

そして買い物のときは、買ったものからチェックボックスにチェックを入れていきます。これで買い忘れが減りました。

買う直前に思い出そうとすると、必ず漏れます。思いついた瞬間が、いちばん正確です。

何を買っているかは、こちらに書きました。

駐在の持ち物、ほとんど現地で買えます。3年住んで分かった「買えなかったもの」

免税制度は、一度あきらめかけました

ここが、いちばん書いておきたかったことです。

海外に2年以上住んでいる日本人は、一時帰国のときに消費税の免税で買い物ができます

条件は、こうなっています(2026年9月時点)。

  • 国外に引き続き2年以上、住所または居所があること
  • 在留証明または戸籍の附票の写し原本を提示すること(コピーや写真は不可)
  • その書類が、最後に入国した日から6か月前の日以後に作成されたものであること

書類は、どちらか一方で足ります。 両方そろえる必要はありません。

書類ごとに、気をつける点があります。

書類 気をつけること
在留証明 本籍地の地番まで記載が必要。「年月」だけでなく、日にちまで入ったものを取るほうが安心です
戸籍の附票の写し 本籍地が確認できること。二重線などで消されていると使えません日本に入国したあとに取ったものでも大丈夫です

出典:国税庁 No.6559外務省観光庁 消費税免税店サイト

わが家は、条件を満たしています。 よく考えたら、次の国慶節の一時帰国から対象になります。

それなのに、一度は「使わなくていいか」と思いました。

あきらめかけた理由は、マイナンバーカードでした

戸籍の附票の写しは、マイナンバーカードがあればコンビニで取れます

でも、わたしのカードは失効したままです。国外に転出したときに、そのままにしてしまいました。

カードがなければ、本籍地の市役所の窓口に行くしかありません。開いている時間に足を運んで、手続きをする。限られた滞在期間のなかで、その時間を使うのはもったいないと思ってしまいました。

それで、「免税はいいや」となりました。

カードがあれば、使っていたと思います。

本籍地と住所地が違う場合、コンビニ交付には事前の「利用登録申請」が要ります。でもこれは、着いた日に買い物ついでにコンビニで済ませておけば、帰る日までには終わります。大きな手間ではありません(公的個人認証サービス)。

ここまでは、カード1枚の差だと思っていました。

もう1つの方法は、在留証明でした

あとから調べて分かったことがあります。免税に使える書類は、戸籍の附票の写しだけではありません。

在留証明でも大丈夫です。 そして在留証明は、住んでいる国の在外公館(大使館・総領事館)にオンラインで申請できます

  • 「オンライン在留届(ORRネット)」から、パソコンやスマホで申請できる
  • 手数料はクレジットカードでオンライン決済できる
  • 2025年5月27日からは、電子化した証明書(e-証明書)をオンラインで受け取ることもできる
  • 紙の証明書を窓口で受け取ることも、引き続きできる

出典:外務省「証明のオンライン申請・決済について」「在外公館における電子化した証明書(e-証明書)の発給開始について

ただし、免税で提示するのは「原本」です。 電子の証明書で手続きできるかは、お店や公館によって扱いが違うかもしれません。免税に使うつもりなら、どの形で受け取るか、事前に公館に確認しておくと安心です。

つまり、方法は2つありました。

  • 日本で戸籍の附票の写しを取る(カードがあればコンビニ、なければ本籍地の市役所へ) → 入国後に取ったものでも使えます
  • 出国前に、在留証明をオンラインで申請しておく

この記事を書きながら、気づきました

正直に書きます。この記事を書くために調べていて、はじめて分かりました。

わたしはずっと、「戸籍の附票を取りに行かないと使えない」と思い込んでいました。カードがないから無理だ、と。

でも、在留証明でもよかったのです。しかも、オンラインで申請できます。

次の一時帰国から、この制度を使うつもりです。

条件を満たしているのに使わないのは、もったいなかったです。あきらめる前に、条件をもう一度読む。 これが今回の学びでした。

それでも、マイナンバーカードは作っておくべきでした

2024年5月27日から、海外に住んでいる日本人もマイナンバーカードを申請できるようになりました。 2015年10月5日以降に国外転出した人が対象です。

出典:外務省マイナンバーカード総合サイト

あのときに申請しておけばよかったと思っています。

免税のほうは、在留証明という別の道がありました。でも、こちらには代わりがありません。

いま、本帰国の辞令が出て、急にカードが必要になりました。 でも、申請してから発行まで概ね2か月かかります。転出までに間に合うかどうか、まだ分かりません。

2年前に手続きしていれば、いま慌てずに済みました。

帰国後の手続きについては、こちらに書いています。

本帰国の家計、何から見積もる?手取りが「2段階」で下がる仕組みと項目リスト

帰りは、前々日に

最後に、日程の組み方です。

帰りの便は、学校が始まる日の前々日にしています。

理由は、悪天候による欠航です。台風や大雪で飛ばないことがあります。前日に帰る予定にしていると、欠航したその瞬間に、始業式に間に合わなくなります。

1日余裕を持たせておけば、振替便が取れます。その1日は、保険のようなものです。

まとめ

一時帰国の準備で大事なことを、3つにまとめます。

  1. 準備は「予定を入れる」から始まる。 航空券より先に、会社の規程を確認します。1年目は補助が出ない会社が多いです
  2. やることは先に決めて、予約が要るものから埋める。 相手の予定がある約束ほど、早く動きます
  3. 買い物リストは、気づいたときに書く。 思い出そうとすると、必ず漏れます

そして、あきらめる前に、条件をもう一度読むこと。

わたしは免税を一度あきらめかけましたが、調べ直したら別の方法がありました。思い込みで閉じていただけでした。

ただ、マイナンバーカードのほうは代わりがききません。海外に住んでいても申請できるようになった時点で作っておけば、いま本帰国で慌てずに済みました。必要になる前に用意しておく。 ここは、まだ反省しています。

同じように駐在で帰国を繰り返している方の、参考になればうれしいです。


駐在中のお金のこと、一緒に整理しませんか

初回のご相談は5,000円です。お問い合わせの時点では費用は発生しません。記事の感想やご質問だけでも大丈夫です。

お問い合わせ・ご相談はこちら


※本記事は2026年9月時点の情報と、中国での経験にもとづいています。免税制度やマイナンバーカードの手続きは変わることがあります。実際にご利用の際は、公式サイトで最新の情報をご確認ください。

※会社からの補助や規程は会社によって違います。ご自身の会社の規程をご確認ください。

買い物の値段と、荷物枠のコストはこちらです。

海外駐在の食費、高いのは「輸入品」でした|日本のものはどこで買うのが安いか

ABOUT ME
アバター画像
かなママ
かなママです。夫と、中学生・小学生の子ども2人の4人家族。 夫の転勤で海外に帯同中です。本帰国の辞令が出て、いま「いつ帰るか」を家族で考えているところです。 大学の法学部在学中に行政書士試験に合格し、ロースクールを卒業。その後、約11年間公務員として働きましたが、体調を崩したことをきっかけに退職しました。海外にいながら日本の仕事をする働き方も、実際に試しています。 家計管理歴14年、資産運用歴7年。FP2級・簿記検定3級を取得しています。リベシティセミナーの講師実績もあります。 赴任前の準備、駐在中のNISAや年金、帰国後の家計の立て直し。自分が実際に迷ったことを、実体験と実額で書いています。家計のご相談も受けつけています。