赴任が決まったら

駐在の持ち物、ほとんど現地で買えます。3年住んで分かった「買えなかったもの」

駐在の持ち物、ほとんど現地で買えます。パスポートとスーツケースを持って空港に立つ女性のイラスト

※本記事にはアフィリエイト広告(もしもアフィリエイト)を利用しています。紹介しているのは、わたしが実際に使っているものだけです。

「海外赴任に持っていくべきもの54選」

赴任が決まったころ、こういう記事をたくさん読みました。でも、本当に全部必要なのかわからないな〜と思っていました。

理由は単純です。全部は積めないからです。

我が家の場合、一時帰国のたびに運べるのは、1人あたり受託手荷物23kg × 2個まで。多くの航空会社の規程がこれくらいです。何度も重さを量って調整しながら、大荷物で帰ってきます。

だから、必要なのはリストではありませんでした。優先順位です。

パンダ(困って質問)

じゃあ、何を持っていけばいいの?

中国に住んで3年経ったので、答え合わせができるようになりました。

先に結論を書きます。ほとんどのものは、現地で買えます。

この記事でわかることは、次の3つです。

  • 現地で買えるもの(持っていかなくていいもの)
  • 買えなかったもの(重さを使う価値があるもの)
  • 持っていって、使わなかったもの

2026年9月時点の、中国での話です。

まず結論。ほとんど現地で買えます

住んでみて、いちばん驚いたのはこれでした。

食品は、日本の商品が驚くほど売っています。

「こんなに置いてあるんだ」と思いました。ただし、値段はだいたい2倍です。

服も同じです。服や靴は、タオバオ(中国の通販サイト)で簡単に、安く買えます。

それを知らなかったので、わたしは、着ていない服をたくさん持ってきてしまいました。

今となっては、持ってくる服を減らしていたらよかったと思っています。

パンダ(なるほど)

全部持っていかなくていいんだ

そういうことです。買えないものにだけ、重さを使う。 これが3年たって出た答えです。

では、何が買えなかったのか。

それでも、日本から持っていくもの

ここからが本題です。23kgの枠を使う価値があったものを挙げます。

買えないものと、買えるけれど日本のものにしているものの両方があります。

だし醤油

いちばんに書きます。私の場合ですが、これがなければ、料理の味が決まりません。

普通の醤油は、こちらのスーパーでも売っています。でも「だし醤油」は置いていません。

タオバオで買えることもありますが、商品数が限られていて、値段は2倍くらいします。

わたしがずっと使っているのは、浜源醤油店のヤマダイ だし入醤油(うすくち)です。滋賀県にある、1861年創業の小さな醤油店のものです。1Lで800円、1.8Lで1,400円。

このリンクは広告ではありません。 楽天にもAmazonにもないお店なので、リンクをたどってもわたしには1円も入りません。それでも、このだし醤油がいちばんのおすすめです。

もう少し手に入りやすいものだと、鎌田醤油のだし醤油も愛用しています。こちらは楽天やAmazonでも買えます。

ただし、醤油は重いです。 1.8Lを2本持てば、それだけで約4kg。23kgのうち4kgを醤油に使う計算になります。

だから2本が限界です。ここは毎回悩みます。

こだわりのお酢

これも、同じ理由です。普通の酢はありますが、こだわった酢は手に入りません。

こちらも2本まで、と決めています。

カレー・シチュー・ハヤシライスのルー

意外に思われるかもしれませんが、ルー類は種類が少ないです。

日本のものもありますが、カレーに八角が入っていたり、日本の味と違う商品もあります。タオバオでも日本のルーが買えますが、日本のスーパーほど種類ないですし、3倍くらいの値段です。一時帰国のたびにスーパーに行きますが、ルーの種類がたくさんあって、新しい商品を発見したりワクワクが止まりません。

なので、一時帰国のたびに買い溜めしています。

味付け海苔とふりかけ

焼き海苔は売っています。でも「味のり」は手に入れにくいです。

ふりかけと味付け海苔は、毎回必ず買っています。

飲み慣れた薬

わたしは片頭痛持ちなので、痛み止めは欠かせません。 2箱は持っていきます。

現地にも薬はありますが、飲み慣れているものが安心です。体調が悪いときに、成分がよく分からない薬を試すのは不安ですからね。

基礎化粧品とファンデーション

これも、薬と同じ考え方です。毎回、日本で買って帰っています。

化粧品は、こちらでも売っています。それでも日本のものにしているのは、肌に合わなかったときが困るからです。

使い慣れたものなら、肌トラブルの心配なく使えます。 慣れない土地で、肌が荒れると気持ちまで落ちます。

わたしが使っているのは、基礎化粧品がエリクシールです。化粧水・乳液・クリームを揃えて持っていきます。化粧水は、かさばらない詰め替え用も一緒に買います。

下地と美容液ファンデーションは、資生堂のものを使っています。

化粧品は、空港で買うと安くなります

これは知っておくと得です。

出国してから空港の免税店で買うと、税金の分だけ安くなります。 下地もファンデーションも、エリクシールも買えます。

ただし、ひとつ注意があります。

免税店で買ったものは、機内持ち込みになります。 手荷物の量に限りがあるなかで運ぶことになるので、まとめ買いには向きません。

大量に持っていくなら日本で。少しでも安く買うなら空港で。 使い分けています。

一時帰国のときも、免税で買える制度があります

海外に2年以上住んでいる日本人は、一時帰国中に日本国内でも免税で買い物ができます観光庁)。

税の上で「非居住者」として扱われるからです。条件は、次のとおりです。

内容
海外に住んでいる期間 2年以上
帰国してからの期間 6か月未満(入国スタンプで確認)
必要な書類 パスポート+「在留証明」または「戸籍の附票の写し
買える場所 免税店(消費税免税店のマークがある店)
金額の条件 同じ店で1日5,000円以上(税抜)

「国内ならどこでも」ではありません。 免税店の許可を受けたお店だけです。

そして、「在留証明」か「戸籍の附票の写し」を先に用意しておく必要があります。

使えるのは「一時帰国」のときだけです

ここは間違えやすいので、はっきり書いておきます。

条文では、非居住者にあたる人がこう書かれています(ゆうちょ銀行の解説、もとは財務省の通達)。

事務連絡、休暇等のため一時帰国し、その滞在期間が6か月未満の者

「一時帰国」は、また海外に戻る前提の帰国です。

つまり、本帰国では使えません。 帰ってから6か月以内でも対象になりません。

わたしは使わないまま終わりそうです。

駐在が始まったばかりの方は、頭の片隅に入れておくといいと思います。 一時帰国が何回かあるうちに、使う機会があります。

コンタクトの洗浄液

6箱まとめて買っています。楽天スーパーセールのときに、まとめ買いするのが定番です。

毎日使うものなので、なくなると困ります。 ここは切らさないようにしています。

いちばん後悔したのは、セレモニー服でした

失敗した話を書きます。これがいちばん後悔しています。

卒業式と入学式で着る、セレモニー服です。

「必要になったら、こちらで買えばいい」と思っていましたが、買えませんでした。

まずタオバオで探しました。商品は載っているのに、在庫がありません。

それならと、ショッピングモールへ行きました。今度は値段が高すぎて、買えませんでした。

日本で買ってくればよかった。 そう思いました。

タオバオには、もうひとつ落とし穴があります

これは住んでみないと分からないことでした。

タオバオに日本製の商品が載っていても、中国の身分証で登録したアカウントからしか買えない場合があります。

「タオバオで買えるから大丈夫」が、そのまま通じるとは限りません。

パンダ(びっくり)

載っているのに買えないことがあるんだ

なぜ、買い忘れたのか

いま振り返ると、原因ははっきりしています。

1つ目は、必要になるまでの期間が長かったこと。

わたしたちは4月に来ました。卒業式は、その翌年の3月です。11か月も先のことでした。荷造りをしていたときには、まったく頭にありませんでした。

2つ目は、1年目は一時帰国の予定を入れていなかったこと。

これには、はっきりした理由があります。

赴任して1年目は、一時帰国の航空券に補助が出ない会社が多いのです。うちもそうでした。会社によっては、2年に1回しか出ないこともあります。

長期休みの航空券は高いです。それを自己負担で日本に帰るくらいなら、海外旅行に行こう。 そう考える家庭は多いと思います。わたしたちもそうでした。

結果として、日本に帰る機会が、そもそもありませんでした。

ここでも、会社の規程を確認しておくと計画が立てやすくなります。一時帰国がいつできるか分かれば、「この行事までに日本へ帰る機会があるか」が読めるからです。

もっと計画的に準備すればよかったと思っています。

予定が分かっている行事の服は、先に買っておく。

卒業式も入学式も、いつあるかは最初から分かっています。 サイズが読めないなら、少し大きめを1着だけでも持っていくと安心だと思います。

卒業式は、少し恥ずかしい思いをしました

まわりには、しっかりとした上質なセレモニースーツを着ている方が多かったです。

そのなかで、間に合わせのものを着ていました。恥ずかしかったです。

子どもの晴れの日なので、写真も残ります。あのとき日本で買っておけばよかったと、いまでも思います。

入学式には、間に合いました

そのあと、春休みの一時帰国でセレモニースーツを買いました。

形がきれいで、とても気に入っています。入学式は、落ち着いた気持ちで出られました。

「一時帰国のときに買う」も、ひとつの手です。 ただし、行事の日程から逆算して、一時帰国のタイミングが合うかどうかは先に確認しておいたほうがいいと思います。

持っていったけれど、使わなかったもの

この章がある持ち物記事を、あまり見かけません。 でも、いちばん役に立つのはここだと思います。

スキミング防止の財布とカードケース

海外だから必要だろうと思って買いました。一度も使っていません。

理由は単純で、キャッシュレスが進んでいて、そもそも財布を持ち歩かないからです。

治安への備えとしては正しかったのですが、前提が違いました。

浄水器のヘッドとシャワーヘッド

水が不安だったので、日本から持っていきました。これは無駄でした。

取り付けの形が合うかどうかは、実際に行ってみないと分かりません。

住まいの設備に関わるものは、着いてから現地で買うほうが確実だと思います。

さきほども書きましたが、着ていない服がたくさんあります。

ただし、例外がひとつあります。

子どもの靴と、サッカースパイクです。 これは日本のもののほうが質がいいので、一時帰国のたびに買い替えています。

子どもの足を守るものは日本から。3年でそういう結論になりました。

子どもの学用品は、日本から持っていきました

日本人学校に通う場合、必要になるものがあります。

  • ランドセル(指定はありませんが、多くの子が使っています)
  • 鍵盤ハーモニカ、リコーダー
  • 裁縫セット、書道セット
  • お弁当箱とお弁当グッズ毎日お弁当なので、意外と消耗します)

参考書は、帰国のたびに買い足しています

これは想定していなかったことでした。

こちらは帰国生入試に備えるためなのか、英検を受ける子がとても多いです。なので、帰国のたびに次の級の参考書を買っています。

買い方は決まっていて、過去問と問題集をセットにします。

中国語のHSKも同じです。次に受ける級の過去問と問題集を、まとめて持ち帰ります。

現地では、日本語の参考書は手に入りにくいです。 重いですが、ここは迷わず日本から持っていく枠です。

「持っていく」より「補給し続ける」

最後に、いちばん伝えたいことを書きます。

駐在の荷物は、一度きりではありません。

赴任のときの船便と航空便で終わり、ではないのです。一時帰国のたびに、23kg × 2個を運び続けます。

毎回、重量を超えないように何度も量って調整します。そして大荷物で帰ります。帰りの移動は、本当に大変です。

母子3人での一時帰国は、荷物が6個になります

春休みは、母と子どもの3人で一時帰国します。夫は仕事があるので、一緒に帰れないからです。

そうすると、受託手荷物は3人分で6個になります。それを、わたし一人で確認します。

機内持ち込みのバッグも、それぞれが持っています。空港で目を配るものが、一気に増えます。

確認不足が原因で、没収されたことがあります

荷造りの途中で、子どもに「ちょっと入れといて〜」とお願いしたものがありました。

シャンプーとトリートメントの詰め替え用です。

それが、子どもの機内持ち込みのバッグに入っていました。 わたしは、預ける荷物に入ったものだと思い込んでいたのです。

保安検査で引っかかり、没収されました。

国際線には、液体物の決まりがあります(国土交通省)。

  • 1つの容器が100ml以下であること
  • それを1L以下のジッパー付き透明袋に入れること

詰め替え用は、たいてい300mlから400mlあります。 完全にアウトでした。

ルールは知っていました。でも、6個の荷物を一人で見ていて、そこまで手が回りませんでした。

子どもに持ってもらった荷物こそ、最後に自分で開けて確かめる。 いま思えば、それだけのことでした。

だからこそ、優先順位が大切です。

3年経っても買い続けているものが、本当に必要だったものでした。

  • だし醤油
  • こだわりのお酢
  • カレーやシチューのルー
  • 味付け海苔とふりかけ
  • 飲み慣れた薬
  • 使い慣れた基礎化粧品とファンデーション
  • コンタクトレンズ
  • 子どもの靴とサッカースパイク
  • 英検とHSKの参考書

このリストは、3年かけて絞り込まれたものです。 最初から知っていたら、あの重さをもっとうまく使えたと思います。

荷物の分け方については、別の記事にも書きました。

海外赴任が決まったら家計はどう変わる?1年かけて準備して、それでも忘れた1つのこと

運ぶ道具の話は、こちらです。

【3年使いました】機内持ち込みスーツケース フリクエンターGrandの正直レビュー

早見表:持っていくもの・現地で買えるもの

3年住んで出た結論を、1つの表にしました。荷造りのときに、これを見ながら決めてください。

日本から持っていく 現地で買える(持っていかなくていい)
だし醤油、こだわりのお酢 普通の醤油、調味料の多く
カレー・シチュー・ハヤシライスのルー 日本の食品全般(値段は約2倍
味付け海苔、ふりかけ 焼き海苔
飲み慣れた薬 現地の薬
使い慣れた基礎化粧品・ファンデーション(空港の免税店も安い 化粧品全般
コンタクトレンズ
行事用のセレモニー服 普段着(タオバオで安い
子どもの靴、サッカースパイク 大人の靴、大人の服
学用品(ランドセル、鍵盤ハーモニカ、リコーダー、裁縫セット、書道セット)
お弁当箱、お弁当グッズ
英検・HSKの参考書
浄水器、シャワーヘッド(形が合うか分からないので現地で
財布、カードケース(キャッシュレスで使わない

左の列だけに、23kgを使ってください。

まとめ

3つにまとめます。

  1. ほとんど現地で買えます。 食品も服も靴も手に入ります。全部持っていく必要はありません
  2. 日本から持っていくものは、限られています。 だし醤油、こだわりの酢、ルー類、味付け海苔、飲み慣れた薬と化粧品。そこにだけ重さを使ってください
  3. 予定が分かっている行事の服は、先に買っておく。 いちばん後悔したのが、これです

荷物を詰める前に、やってほしいことがあります。

リストに書いたものを、1つずつ「現地で買えるか」調べてみてください。

赴任先のSNSやブログを見れば、だいたい分かります。それだけで、持っていくものは半分くらいに減ると思います。

減った重さを、本当に買えないものに使ってください。


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※本記事は2026年9月時点の、中国での経験にもとづいています。手に入るものや値段は、国や都市、時期によって変わります。

※受託手荷物の重さや個数は、航空会社や路線によって違います。ご利用の航空会社でご確認ください。

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かなママ
かなママです。夫と、中学生・小学生の子ども2人の4人家族。 夫の転勤で海外に帯同中です。本帰国の辞令が出て、いま「いつ帰るか」を家族で考えているところです。 大学の法学部在学中に行政書士試験に合格し、ロースクールを卒業。その後、約11年間公務員として働きましたが、体調を崩したことをきっかけに退職しました。海外にいながら日本の仕事をする働き方も、実際に試しています。 家計管理歴14年、資産運用歴7年。FP2級・簿記検定3級を取得しています。リベシティセミナーの講師実績もあります。 赴任前の準備、駐在中のNISAや年金、帰国後の家計の立て直し。自分が実際に迷ったことを、実体験と実額で書いています。家計のご相談も受けつけています。