資産運用

つみたてNISA・ジュニアNISAはどうなった?2023年に始めた分のその後

つみたてNISA・ジュニアNISAはどうなった?ノートパソコンに向かう女性と、貯金箱・グラフのイラスト

この記事について
もともとは2023年3月に「つみたてNISA・ジュニアNISAの始め方」として書いた記事です。
その後、制度が変わりました。 内容が古いままでは読んだ方に迷惑がかかるので、2026年9月に全面的に書き直しました。

先に、いちばん大事なことを書きます。

つみたてNISAとジュニアNISAは、2023年末で終わりました。 いまから新しく始めることはできません。

2024年から、新しいNISAに一本化されています(金融庁)。

では、2023年までに買った分はどうなったのでしょうか。

ここが、いちばん知りたいところだと思います。わたしも家族の分を持っているので、調べました。

2023年までに買った分は、そのまま持っていられます

売る必要はありません。 2023年末までに投資した分は、新NISAとは別の枠で管理され、当時のルールのまま非課税で持ち続けられます(金融庁)。

制度 2023年までに買った分の扱い
つみたてNISA 買った年から20年間、非課税のまま
一般NISA 買った年から5年間、非課税のまま
ジュニアNISA 18歳になるまで、非課税のまま

新NISAの生涯投資枠(1,800万円)には含まれません。 別勘定です。

つまり、慌てて何かをする必要はありません。

ジュニアNISAは、お金の出し方のルールが変わりました

ここは、知らない方が多いところだと思います。

ジュニアNISAには、もともと「18歳になるまで引き出せない」という制限がありました。これが理由で、始めるのをためらった方も多かったはずです。

その制限は、なくなりました。

2024年以降は、年齢や理由に関係なく、いつでも非課税で引き出せます金融庁)。

もうひとつ。非課税期間の5年が終わった分は、自動的に「継続管理勘定」へ移されます。 手続きは要りません。そこで18歳になるまで、非課税のまま持ち続けられます。

ただし、引き出すときは口座ごと全額になる、といった細かい決まりがあります。証券会社によって手続きも違います。実際に引き出す前に、口座のある証券会社にご確認ください。

いまから始めるなら、新しいNISAです

2024年からのNISAの、基本の数字だけ載せておきます(金融庁)。

項目 内容
つみたて投資枠 120万円まで
成長投資枠 240万円まで(併用して年360万円)
生涯の非課税保有限度額 1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
非課税で持てる期間 無期限
対象 日本国内に住む18歳以上

旧制度との大きな違いは3つです。

  • 期間が無期限になった(つみたてNISAは20年、一般NISAは5年でした)
  • 売った分の枠が、翌年以降に復活する
  • 制度そのものが恒久化された(期限つきではなくなりました)

2027年から、子ども名義の枠が復活します

ジュニアNISAが終わってから、子ども名義で非課税の投資ができる制度はありませんでした。

2027年1月から、これが変わります。

2025年12月26日に閣議決定された税制改正の大綱で、つみたて投資枠を開設できる年齢を0〜17歳まで広げることが決まりました。「こどもNISA」と呼ばれています(金融庁財務省)。

項目 内容
対象 0〜17歳
年間投資枠 60万円
非課税保有限度額 600万円
非課税で持てる期間 無期限
引き出し 12歳以降、一定の要件のもとで可能

ジュニアNISAと比べると、こう変わります。

  • 年間の枠は、80万円 → 60万円に減りました
  • 非課税で持てる限度額は、400万円 → 600万円に増えました
  • 持てる期間は、最長5年 → 無期限になりました

18歳になると、手続きなしで自動的に大人のつみたて投資枠へ移ります。

引き出しの要件は、次の3つです。

  • 使い道が、子どものためであること
  • 子どもが同意したことを示す書面があること
  • 親権者が申出書を金融機関に出すこと

ジュニアNISAでいちばん使いにくかった「18歳まで引き出せない」が、12歳以降はゆるくなります。

ただし、2026年9月時点で決まっているのは制度の骨組みまでです。金融機関がいつから対応するか、海外赴任中の家庭がどう扱われるかは、まだ公表されていません。

海外赴任が決まっている方へ

ここからは、このブログの本題です。

海外に赴任すると、NISAの扱いが変わります。

日本に住んでいない人(非居住者)は、原則としてNISA口座を持てません。ただし、出国前に手続きをすれば、最長5年は口座のまま持ち続けられる制度があります。

この手続きは、出国前にしかできません。 出国してからでは間に合いません。

別の記事に、制度の移り変わりと、SBI証券・楽天証券それぞれの条件をまとめました。

海外赴任でNISAはどうなる?「解約するしかない」はもう古い情報です

わたし自身も、駐在に帯同する前に調べて手続きをしました。当時と今では、証券会社の対応がかなり変わっています。 数年前の情報のまま諦めている方が、たくさんいると思います。

まとめ

4つです。

  1. つみたてNISAとジュニアNISAは2023年末で終了。 いまから新しく始めることはできません
  2. 持っている分は、そのままで大丈夫です。 売る必要はなく、新NISAの枠とも別勘定。しかもジュニアNISAは引き出しの制限がなくなり、2024年以降は年齢や理由に関係なく引き出せます
  3. いまから積み立てるなら、新しいNISAです。 年360万円まで、生涯で1,800万円まで、非課税の期間は無期限になりました
  4. 2027年1月から、子ども名義の枠が復活します。 年60万円・限度額600万円・期間は無期限。12歳以降は引き出しもできます

制度は変わります。この記事も、2023年に書いたときは正しい内容でした。

だからこそ、お金の記事を読むときは「いつ書かれたものか」を見てください。この記事は2026年9月に書き直しています。


家計のご相談を受けています

「旧NISAの分をどうしたらいいか」「これから赴任するので、口座をどうするか」——こういうことは、ご家庭の状況によって答えが変わります。

初回のご相談は5,000円です。お問い合わせの時点では費用は発生しません。記事へのご質問だけでも大丈夫です。

お問い合わせ・ご相談はこちら


※本記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。制度は改正されます。実際のご判断の前に、金融庁のNISA特設ウェブサイトや、口座のある金融機関で最新の情報をご確認ください。

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

ABOUT ME
アバター画像
かなママ
かなママです。夫と、中学生・小学生の子ども2人の4人家族。 夫の転勤で海外に帯同中です。本帰国の辞令が出て、いま「いつ帰るか」を家族で考えているところです。 大学の法学部在学中に行政書士試験に合格し、ロースクールを卒業。その後、約11年間公務員として働きましたが、体調を崩したことをきっかけに退職しました。海外にいながら日本の仕事をする働き方も、実際に試しています。 家計管理歴14年、資産運用歴7年。FP2級・簿記検定3級を取得しています。リベシティセミナーの講師実績もあります。 赴任前の準備、駐在中のNISAや年金、帰国後の家計の立て直し。自分が実際に迷ったことを、実体験と実額で書いています。家計のご相談も受けつけています。